2005年 09月 21日

もうすぐ3年 もうすぐ40週


1人で買い物に行くのも嫌がっていた。
食事の途中で、突然ボロボロと涙をこぼし始めたこともあった。
見知らぬ国で暮らすということは、思った以上に大変だった。
不便なこと、不安なこと、淋しかったことだけでなく、
もっと辛い思いをしたこともあった。

そんな彼女が、すっかり逞しくなった。
いろいろなことに慣れて、気持ちにゆとりが出てきたと言えばそうだろう。
でも、もっと大きなものが彼女をどんどん成長させているに違いない。


彼女は決して見栄を張ったり背伸びしたりしない。
『ただ、ふわふわ流れに任せてるだけ』って笑うけど、
まっすぐに自分の軸を保ちながら凛として生きていくことこそ難しい。

彼女には決して何十人もの“親友”がいたりしない。
でも、自分にとって大切な友達や家族のことを
いつもいつも思っているというその気持ちこそ
本当の友情や愛情だ。


そんな彼女の下に生まれてくる子は、きっと幸せだと思う。

パンパンに膨れ上がったお腹を撫でる時、
もう何度も眺めたおもちゃのパンフレットをめくる時、
ずっと前から準備してあるベビー服を改めて広げてみる時、
すごく優しい、すごく満たされたような、いい表情を見せる。
毎日、毎日、その誕生の日を心待ちにしている。
そんな彼女の溢れんばかりの愛情に包まれて、
きっとのびのびと育っていくのだと思う。
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# by th4844 | 2005-09-21 14:57 | Me, Family, Friends
2005年 09月 20日

アブソリュートリターン投資全盛時代の到来?

日本からかなりシニアなレベルの来客があった。『細かい話はさておき、ぶっちゃけヘッジファンドってどうなるの?』というお題について専門家の話が聞きたいとのことだったので、今回は弊社のChief Executiveにご登場願った。

彼のスピーチは、私自身はもう何十回も聞いているお決まりの内容だったが、個人的には概ねこの見方に賛同しているので、この場を借りて、ひとつ素直にメモを残しておくこととした。

なお、ヘッジファンドとPEのクロスオーバーが言われて久しいが、その反対側の境界では、ヘッジファンドとアクティブ型のミューチュアルファンド(日本なら投資信託)の相互乗り入れのような状況もかなり進行している。これは、そういったコンテクストも踏まえた上で語られたオハナシである。

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# by th4844 | 2005-09-20 09:19 | Hedge Fund
2005年 09月 19日

flat tax (flatter tax)

英国では与党労働党が97年以来中道路線を堅持しているため(以前に比べれば若干左寄りにはなったが・・・)、保守党は得意な筈の経済政策で特色を出しにくくなっており、今年5月の総選挙でまたしても苦杯を嘗めた。こうも敗北が続くと、彼らの中で次回の政権奪取に向けて、より違いを鮮明に打ち出していこうというベクトルが働くのは必然であろう。

最近、同党とそれから野党第二党の自由民主党(80年代に労働党の中道派が分離独立)が相次いで英国におけるフラットタックスの導入の可能性についての調査委員会を立ち上げることになって、少し注目を集めている。

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# by th4844 | 2005-09-19 05:33 | London, UK, Europe
2005年 09月 15日

touch wood

イギリス英語独特の表現(おまじない?)だと思うのだが、こちらの人は幸運が続くことを願う時に、『touch wood』 と口にしながら木製のテーブルやイス、はたまた壁などをトントンと手の平で軽く叩いてみせる。『危ない危ない。調子に乗りすぎてバチが当たったら大変だ』といったニュアンスなのだが、とにかく木に触るのが大事らしい(木が見当たらない時は触る仕草だけの時もあるが、必ず動作を伴うのがポイント?)。『今シーズンもチェルシーは開幕から無傷の3連勝だぜ、おっと、touch woodしとこう』とか、『いやー、そう言えばうちの子は今まであまり大きな病気をしたことが無いなぁ。おっと、touch wood!』といったケースが典型的な使用例だ。かなり頻繁に耳にするのだが、これに遭遇する度にイギリス人の意外に謙虚な一面を垣間見た気になる。

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# by th4844 | 2005-09-15 06:25 | Hedge Fund
2005年 09月 13日

もうひと踏ん張りだ!

最近クローズした案件を祝して、今日はちょっとした内輪のランチにありつけた(この予定をうっかり忘れそうになっていて、あやうく御粥を求めて中華街に繰り出すところだった・・・)。雨模様だった週末から打って変わって、今日はまた晩夏の欧州の爽やかな青空が戻ってきたので、屋外で緑に囲まれながらの食事がとても気持ち良かった。

この案件は足掛け17ヶ月の長期に亘ったディールで、クライアント側のキーパーソンと当方の海外拠点のセールス担当が相次いで退職したり(あの時はかなり絶望感が漂った)、途中で金融当局の監督方針が変わったためにストラクチャーを組み直さなければならなくなったりと(これも精神的にきつかった・・・)、実に様々なアクシデントを乗り越えながらも、どうにかクローズに漕ぎ着けたという、まさに難産であった。

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# by th4844 | 2005-09-13 06:29 | Career
2005年 09月 10日

Hurricane Katrina と 運用者としてのアカウンタビリティ

メキシコ湾岸地域での惨状は当地でも連日大きく報じられている。先進国とは思えないショッキングな映像を見るにつけ、この空前の規模のハリケーンの猛威に驚くとともに、次第に明るみになる人災的な側面にもいろいろと考えさせられる。犠牲になられた方の冥福をお祈りするとともに、被災された方が近い将来何らかの形で生活を再建できるよう願うばかりである。

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# by th4844 | 2005-09-10 19:00 | Hedge Fund
2005年 09月 09日

やっぱりブログの時代?

中学生の頃、何をやっても競り合いになる良きライバルというべき親友がいた。入学して間もなく一緒に陸上部の門を叩いたその日から直ぐに、短距離も長距離も、はたまたどの教科の勉強にしても、大体学年でトップ争いをすることになった。面白いもので、走るのは異常に速い(もともとは二人とも『クラスで一番足が速い奴』程度だったが、相当量の練習で格段に強くなれた!)が球技はイマイチで水泳に至っては殆どカナヅチなところや、決してカッコいい男ではなかったために目立つ割に今ひとつ女の子にもてきれなかったところなど、まさに瓜二つという状態だった。

勿論、一緒にチャリンコを乗り回して夜遊びした楽しい思い出もたくさんあるが、やはり一番の思い出といえば、3年生の夏に、二人揃って海外遠征のメンバーに選ばれて、中国に連れて行ってもらえたことだ。強豪校でもなかった普通の公立中学から2名も選ばれたというのが、当時何よりも誇らしかったし、実際、いろいろな学校から集まってきた奴らと過ごした中国での1週間は本当に楽しかった(ちなみに、北京、上海、無錫と転戦したが、当時の中国はまだまだどの街も本当に冴えない途上国といった風情だった)。

ただ、中学も3年生になった頃からは、徐々にではあるが、どちらかと言うと私は陸上に、彼の方は勉強の方にそれぞれ重きを置くようになった。そうした主体的選択の結果かどうかはともかくとして、私の脳味噌が高校、大学と年々静かにしかし着実に退化していった一方、彼の方は高校で陸上をあっさりと辞めた分、きちんと東大に進み、そして希望通りに新聞記者となった。

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# by th4844 | 2005-09-09 09:19 | Me, Family, Friends
2005年 09月 03日

欧州系ヘッジファンドにもっと投資すべき理由

現在、全世界のヘッジファンドの運用総額は1兆㌦以上と言われており、それもここ3-5年くらいの間に倍増したというのが定説である。依然としてその大半が米国市場を投資対象としているものの、一方で、欧州やアジアを投資対象とするヘッジファンドも急増している。欧州を投資対象とするヘッジファンドについて言えば、運用総額は2003年に1000億㌦を超え、2004年には倍増して2000億㌦を超え、今年中には3000億㌦を超えると見られている。3年で3倍というユニバースの急成長に対して、大手のファンド・オブ・ファンズや機関投資家のヘッジファンド・ポートフォリオにおける欧州系ヘッジファンドの組み入れはまだまだ少ないようであるが、欧州のヘッジファンドへの投資にもう少し前向きになってもいいのではないだろうか。今後の欧州向け投資の増額を正当化できそうな理由をいくつか挙げてみたい。

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# by th4844 | 2005-09-03 09:14 | Hedge Fund
2005年 08月 30日

farewell drink に思うこと

ロンドンに来てからというもの、毎月では無いものの、かなりの頻度で誰かのフェアウェルをやっている。今月は、うちのチームから2人を送り出した。

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# by th4844 | 2005-08-30 03:29 | Career
2005年 08月 26日

Bank Holiday Weekend

欧州の夏はバカンスシーズンである。7月と8月の間は、おそらくオフィスの4分の1くらいが常に休暇、もしくは出張にかこつけた休暇で留守になっているので、仕事はあまり動かない。数週間にも亘って顧客に連絡がつかないことも珍しくない。

その上、今週末はBank Holidayで3連休。今、金曜の午後2時前だが、なんだか土曜日の午前中みたいに、オフィスがほぼ空っぽである(・・・)。ディレクター達は皆、昨日のうちにどこかの海か山へ出かけ、若者の多くは今日の午後の飛行機で母国に帰って連休は実家でゆっくり過ごすといったところか。

私も、ちょうどひと仕事終わったところ。勿論、やることが無いわけではないのだが、なんだか1人でまじめに働いてるのもバカらしくなってきたので、まだオフィスに残っている英国人の同僚たちとこれから近くの公園に出かけて、クリケットごっこをして遊ぶことにした。

まあ、たまにはこういう日があってもいいかな・・・。
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# by th4844 | 2005-08-26 22:00 | London, UK, Europe
2005年 08月 17日

FINOにて

凄い盛り上がりを見せているロンドン投資銀行日記のmondenlondonさんにお会いすることが出来た。同窓の体育会出身で、同じ30歳、同じ時期に同じ土地で働いたという、ある意味での“同じような釜の飯を食ってきた感”だけがその理由ではないのだろうが、とにかく楽しい夜になった。

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# by th4844 | 2005-08-17 15:05 | Career
2005年 08月 10日

国の在り方

andyathomeさんのヒルズ投資銀行日記の本日のエントリー『日本の生きる道-アジア最大の金融センター』では、当ブログにトラックバックして頂いた上で、日本も金融などの知的資本をベースとした産業に軸足を移していくべきことと、そうした新産業における競争力を強化するためには専門分野において高度なスキルを有する外国人労働者/移民を積極的に受け入れていくことを提言されている。

こうした構造改革の方向性は、まさに過去20年間に米国、英国が復活を遂げた道程である。勿論、両国が辿った道を日本がそのまま模倣する必要はないが、そうは言っても、両国がどん底の経済社会を立て直して国としての威信と自信を取り返すことが出来た改革から学べることは多い。いつも、当ブログでは私がロンドンで見たこと、感じたことをいろいろと書かせて頂いているが、日本が英国の経験から学べる教訓というのは以下のような点であると考えている。

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# by th4844 | 2005-08-10 16:54 | London, UK, Europe
2005年 08月 07日

サッチャーがもたらしたもの ~ 金融市場改革編

日本では小泉政権の“改革の本丸”郵政民営化の頓挫がいよいよ現実味を帯びてきて、一気に政局となりそうである。改革遂行の要諦は『危機感を幅広く浸透・共有させること』にあり、そのためには予め一定の支持基盤を固めておくことと、タイミングを見計らって一気呵成に仕上げることが大切であることは、先日のエントリーで眺めた通りであるが、『公社化してからそれなりに頑張っているようなのに、なぜこれ以上性急な民営化を進めなければならないのか?』といった呑気な主張が公然と罷り通るようでは、まだまだ機が熟していないということか。今回は、20年前のサッチャー改革の本丸となったシティの改革"the big bang"について、少し詳しく見ていくこととする。

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# by th4844 | 2005-08-07 07:44 | London, UK, Europe
2005年 08月 02日

日本に学ぶ

先週の金融庁の発表によれば、全国の銀行が平成17年3月期までに計上した不良債権処理損の累計額は、平成4年度(1992年度)以降の貸倒引当金繰入及び直接償却の合計で96兆円に達したらしい。ここ5~6年というもの、大手銀行はその莫大な償却原資を賄うために再編、公的資金投入、持合解消を伴う政策保有株の益出し、空前の規模の増資、そして(ある程度の)リストラを必死になって実施してきたが、今回公表された数字を眺めてみると、長い長い不良債権処理もとうとう一服したと言えそうである。

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# by th4844 | 2005-08-02 04:34 | Hedge Fund
2005年 07月 30日

ヘッジファンドは世界を豊かにしているのか?

ヘッジファンドは世界を豊かにしているのか ― これは、いつも拝見させて頂いているdiwaseさんのハーバード留学記でkenさんが投げかけていらっしゃったアジェンダである。diwaseさんがおっしゃっている通り、世間でのヘッジファンドに対するイメージが、あまりにも実態から懸け離れたところで一人歩きしている気がするので、僭越ながら私もトラックバックさせて頂いた。kenさんを始め、中にはお気を悪くされる方もいらっしゃるかもしれないが、私はしばらくヘッジファンド関連の仕事をしているので、ややヘッジファンド擁護的な発言となることをお許し頂きたい。ヘッジファンドの良いところも悪いところもそれなりに見てきたつもりだし、いいヘッジファンドも悪いヘッジファンドも見てきたので、自分が“ヘッジファンド万能!万歳!最高!”というヘッジファンド狂ではないとは信じているが、彼らに対する誤解については、少しでも解いておきたいと思う。

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# by th4844 | 2005-07-30 06:41 | Hedge Fund