2005年 12月 13日

週末のわが家

先週末は二日連続で家族揃ってパーティーにお邪魔してきました。

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# by th4844 | 2005-12-13 08:57 | Me, Family, Friends
2005年 12月 09日

英国におけるヘッジファンド規制

少し前のことですが、ロイターにこんな記事がありました。FSAが在英の主だったヘッジファンドマネージャーを招いて意見交換のための朝食会を開くことになっていて、しかも1万円相当の会費を徴収するということで、呼ばれた方のマネージャー達が『勝手に呼びつけておいて、しかもカネまで取るとはどういうことだ!』と怒っているという内容です。この記事自体は『1万円もする朝食会なのに、サーブされるのはクロワッサンなど簡単なもののみで、ベーコンエッグも出て来ないようだ』など、やや面白おかしく書かれ過ぎているきらいがありますが、確かにFSAがヘッジファンドマネージャーとこうした類の非公式の会合を頻繁に持っていることは良く知られています。

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# by th4844 | 2005-12-09 09:00 | Hedge Fund
2005年 12月 06日

『20~30歳代社員の75%が仕事に無気力』は本当?

75%が仕事に無気力=20~30歳代社員-野村総研調査

上場企業の20―30歳代正社員の75.0%が「現在の仕事に無気力を感じている」ことが、野村総合研究所が5日発表した「仕事に対するモチベーションに関する調査」で分かった。4割以上が転職を希望しており、同社は「仕事での成長実感や社会的意義を感じられず、容易に転職を考えがちな若者の姿が浮き彫りになった」としている。 (時事通信) - 12月5日15時1分更新


何ともセンセーショナルな調査結果ですが、『ん?絶対にそんなことはないだろう』と思ってニュースソースを当たってみました。確かに調査を行った野村総研は

『今回の調査から、仕事での成長実感が薄く無気力を感じ、仕事に対する社会的意義も感じられず、容易に転職を考えがちな若者の姿が浮き彫りになりました。現在の仕事に対して無気力を感じる人は75.0%(「よく無気力を感じる」16.1%、「ときどき無気力を感じる」58.9%)でした』

という結論を導出して、退廃的な若者の就業モラルについての危機感を煽っています。

しかし、無気力な若者というレッテルを貼られた集団の大半を占める『ときどき無気力を感じる』人のかなりの部分は、きっと『ときどき充実感も感じている』と考えるのが自然でしょうから、そうだとすれば、問題視すべきは『よく無気力を感じる』の16%のみとなるはずです。これって、そんなにびっくりするような数字ではないですよね。どちらかというと、思ったよりも健全なくらいです。

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# by th4844 | 2005-12-06 06:13 | Career
2005年 12月 04日

Edvard Munch

毎朝、地下鉄の駅を出てオフィスへ向かう途中にRoyal Academy of Artsという美術館の前を通ります。『今月の展示』を告げる大きなポスターの内容に興味を惹かれることも多いのですが、何故かその中まで足を運ぶ機会がありません。

今、公開中のムンク展(Edvard Munch by Himself)も、見ておきたいなあと思いながら1週間、また1週間と過ぎてしまっていたのですが、先週金曜日の夜、ついにちらっと寄って来ることが出来ました。金曜日は10時まで開館しているので非常にありがたいのですが、私のようなふらっと寄り道系の人も多いのでしょうか、思ったよりも混雑しています。少しの行列を我慢してクロークに上着と鞄を預けた後、身軽になった解放感も手伝って、思わず正面の階段を駆け上がります。

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# by th4844 | 2005-12-04 21:21 | London, UK, Europe
2005年 12月 02日

最近のディスカッションから

最近、日本の証券会社の方々のご訪問を頂いて、ヘッジファンドやその周辺産業の動向について個人的な意見交換をする機会がありました。先方はこれからファンド・オブ・ファンズの新商品を投下するとのことで(残念ながら今回は弊社の商品ではないのですが・・・)、いろいろとその準備に奔走していて、大変充実しているようでした。席上たくさん質問を頂いたので、私見と断った上でいろいろとお話をさせてもらったのですが、ひとつ気になったのが、先方が発した『今年は軒並みパフォーマンスが厳しいですよね。特にロング・ショートとイベント・ドリブンが結構やられてしまって・・・』という一言でした。

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# by th4844 | 2005-12-02 07:21 | Hedge Fund
2005年 11月 30日

Commoditization

Commoditization=コモディティ化という言葉は、それまで希少価値があった商品(または商品群)が、徐々に普及していくに連れて機能や品質、ブランドといった差別化特性を失っていき、最終的には価格を主な決定要因とするシェア争いに巻き込まれていく一連の過程、といった意味であるというのが私の理解です。

90年代にはまだ謎めいた存在であったヘッジファンドが、世紀の変わり目くらいを境にして、急激に露出度が高まり、販売会社やファンド・オブ・ファンズを通じてアクセスが可能な存在となり、少なからぬ投資家にとって少しは身近な存在になった結果、リターンやマネージャーの手数料の水準が低下している状況など、まさにこのコモディティ化の好事例であると言えます。だからこそ、ヘッジファンドのマネージャーはより運用能力の高い人材の獲得・養成に努めたり、よりニッチな領域へ投資対象を拡大・シフトさせていったりして、高額の手数料を正当化するための新たな差別化要因の構築に余念がありません。

さて、ヘッジファンドという運用形態のコモディティ化に関連して、最近私がかなり強く意識するようになっているのが、ヘッジファンド周辺産業における人材のコモディティ化です。もっと端的に言ってしまうと、プロフェッショナルとしての私個人のマーケットバリューが相対的に落ち始めているのではないかというプレッシャーを感じたりしているのです・・・。

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# by th4844 | 2005-11-30 07:24 | Career
2005年 11月 13日

ある平凡な土曜日

朝6時に息子のおむつを変えた後、もう少し二度寝を楽しもうと思ってもう一度ベッドに戻ったところ、結局9時過ぎまで寝てしまった。起き出して、妻が子供に授乳している間に私はボケーっとネットサーフィンをして、それからシャワーを浴びる。その後ふと思い立って、息子をベビーカーに乗せて妻とともに散歩に出かけることにした。近所のイタリアンカフェのブランチがお目当て。今朝は珍しく良く晴れていて、ひんやりとした空気が心地よく感じられた。やはり11月も中旬になると、道路にはかなり落葉が目立ち、気温もぐんと下がるため、必然的に冬の訪れを強く意識させられる。

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# by th4844 | 2005-11-13 09:45 | Me, Family, Friends
2005年 11月 06日

Hermes

Hermes(フランス語ではエルメス、英語ではハーミーズ)とは、ギリシャ神話における神々の使者で、転じて伝令・雄弁・旅・商業の神を指すそうだ。今日はあのフランスのエルメスではなく、英国のハーミーズのお話。

ハーミーズは運用資産600億ポンド(約12兆円)を誇る英国最大規模の年金運用機関である。その生い立ちも含めてちょっと複雑な存在なのだが、誤解を恐れずに大胆に説明を省かせて頂くとすれば、BT(British Telecom=分離分割前のNTTのような存在)が自らの年金資産運用のために抱えている子会社であるといえよう。ただし、最近は他の年金や生損保、政府機関、慈善信託等の資産の受託にも積極的で、現在は大小あわせて200件以上の外部顧客を有しており、BTPS(BT Pension Scheme)からの受託は運用資産のうち60%程度まで低下している。

さて、サイズや外部資産取り込みの積極性もさることながら、ハーミーズをもっとも有名にさせているのが、そのアグレッシブな投資方針であろう。ALMなどまるでおかまいなしの株式主体のアセットアロケーション(BTPSの2004年の年次報告によれば、英国株と外国株の合計の組み入れ比率はなんと7割近い!)と、その結果としての株式市場への強大な影響力を活かした“モノを言う株主”としての積極的な議決権行使、そして最近は欧州の年金基金としては極めて珍しい、ヘッジファンドへの直接投資(一般的には、私の勤務先のようなファンド・オブ・ファンズを通した間接投資が主流だが、ハーミーズは自社でFoFsを組成して外部の投資家の資金も積極的に受け入れている)。

とりわけ議決権行使については、気に入らない議案にNoを突きつけるのは勿論のこと、最近はより積極的にアクティビストとしての投資機会の発掘に貪欲だ。コーポレートガヴァナンスやバランスシートの改善によって企業価値の向上が期待でき、かつそれが(大)株主としての積極介入によって実現出来そうな企業をターゲットとして、内外の資金をどんどん投下している。ハーミーズのメインスポンサーであるBTPSも、こうしたハーミーズの“アクティビストぶり”を全面的に支持している。日本に例えるならば、NTT共済が他の年金や大手生保に声をかけて一緒に村上ファンドを立ち上げたようなイメージであろうか。

こうしたモノを言う年金としては、米国のCalPERS(カリフォルニア州の教員組合の年金基金、世界最大規模の機関投資家と言われる)が有名だが、まさに西の横綱がCalPERSなら
大西洋の東の横綱がハーミーズといった貫禄である。実際、ハーミーズとCalPERSの間では、以前からこうしたshareholder activismの分野で協力・共同研究をしていくという協定も締結されている。

と、ここまでなら、『英国にも米国に負けじとそれなりに急進的な機関投資家がいるんだなあ』といった程度の話で済むだろう。ところが最近、ハーミーズが英国市場を大きく賑わせる“事件”があった。なんと、ハーミーズは次期のCEOに、今のCalPERSのCIO(最高投資責任者)であるMark Anson氏を招聘することを発表したのだ。CalPERSがその資産規模だけでなくアグレッシブな議決権行使の姿勢で全米から恐れられる存在になったのも、このMark Anson氏がこうしたアプローチを確立したからこそである。更に言うなれば、米国市場において『機関投資家が株主として経営に口を挟む』というスタイルを普及させたのもAnson氏の“功績”であろう。英国でもっとも力のある年金運用機関が、そうした米国の急進派年金と共闘するのみならず、その運用責任者その人をヘッドハントするとあっては、さすがに業界内でも大きな波紋を呼んだ。ハーミーズの最近の傾向から、『10年後には同社が世界最大のヘッジファンドになっているかもしれない』などといったことを言う人も少なくないのだが、さてこのAnson氏を迎えたことで、今後の“伝令・雄弁の神”ハーミーズの動向からはますます目が離せなくなった。ちなみに、ギリシャ神話のHermesには、英雄の魂を冥土へと連れて行く死神という側面もあるとか・・・

日本においても、機関投資家が議決権行使をしたり損害賠償訴訟を起こしたりするような動きも少しずつ出てきているとはいえ、基本的には、依然として彼らの言動は“多少の”経済的利益を犠牲にしてでも、政治的な要因を含めた総合的な判断、要するに波風を立てない方向を向いていることが多いように見受けられる。このような英米と日本の機関投資家の行動様式の違いは、やはり運用担当者の雇用形態の違いに起因しているといえよう。日本の年金基金では最終的な意思決定の場が本社の財務部にあったり、また運用担当者も工場勤務から配置転換されてきたようないわゆるサラリーマン・マネージャーであることが多いため、必然的にリスク選好度は低くなるし、投資先とはいえ他社にケンカを売れるほどの高度なスキル(?)も蓄積されにくい。他方で、英米の場合は運用に当たる人はプロのポートフォリオ・マネージャーであるし、彼らの報酬や地位・名声も、すべて運用成績によってのみ左右される。ハーミーズにしても、スタッフは皆運用の世界のプロ達であるし、その資本を持っているBTPSの運用方針を決めているTrustees達もまた、運用成績の向上のみを使命として指名されたプロ達である。ヘッジファンドだろうがアクティビストだろうが、何でもいいからとにかく運用成績を上げるんだ!という切実なモチベーションがそこここに働いている訳で、ベンチマーク近辺の運用を堅持した結果、本体からの拠出金の積み増しを求めるに至ったなどという事態に陥ってしまっては運用担当者として失格である。以前からウォールストリート日記のharryさんが『市場の深み』という言葉を使っていらっしゃるが、東京市場においても、物言わぬ羊たちがもう少し追い込まれて必死の形相になってくれば、必然的に市場における合理性・透明性・効率といったものが改善し、より万人にとって(発行体にとっても内外のいかなる属性の投資家にとっても)使い勝手の良いマーケットへのドライブが効いてくるのだと思う。少なくとも、ニューヨークやロンドンのマーケットはそうやって発展を続けている。

ちなみに、フランス語読みの方のHermesには・・・
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# by th4844 | 2005-11-06 08:13 | Hedge Fund
2005年 10月 29日

忙しいというのは幸せなことだが・・・

息子が生まれて1ヶ月ちょっと経った。『もう1ヶ月か・・・』と感慨に浸る瞬間もたまにはあるが、どちらかというと、『こんなにいろんなことがあったのに、まだ1ヶ月しか経って無いのか?』という気持ちの方が強い。なんというか、ほんの1ヶ月前には、まだ彼は生まれていなかったということが信じられない。家の中にはお腹の膨れた妻と私しかいなかった、という日々が何だか随分前のことのように思える。さらに言えば、昨年の今頃は日本から来た親友夫妻とフランスの田舎を旅していたのだが、それが本当に遠い昔の記憶のようだ。

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# by th4844 | 2005-10-29 20:51 | Me, Family, Friends
2005年 10月 18日

『小さなお話のプレゼント』

私は横浜の外れにある県立高校に通っていた。毎朝6時に家を出て、片道1時間半以上かけて通学する頑張り屋の高校生だったのだが、あいにく『スポーツで勝負しよう!』という意気込みとは裏腹に、伸び盛りのはずの3年間の半分以上を相次ぐ故障で棒に振ってしまった。最後の夏も関東大会で敗退し、結局何一つ納得出来る成績を残せなかった。今、改めて思い返してみても、リハビリやウェイトトレーニングばかりの本当に辛い3年間だった。

そういう状況だったので最後まで今ひとつ前向きになりきれなかったのも事実だし、或いは思春期で色気づいて黙々とスポーツに打ち込む硬派なイメージを作り上げようと躍起になっていたのもまた事実なのだが、いずれにせよ高校時代の私は、誰とでも仲良くするような気さくなタイプではなく、交友関係において『狭く、深く』というベクトルがかなり働いていた時期だったように思う。

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# by th4844 | 2005-10-18 08:46 | Me, Family, Friends
2005年 10月 12日

英国で重宝しているもの

学生時代に少しだけロンドンの語学学校に来たことがあったが、あの頃、『これはいい!』と思ったのは世界最高水準といわれるロンドンのタクシーではなく、庶民の味方ナイトバスだった。ナイトバスとは、その名の通り夜間運行されているバスのことである。ロンドンのバスは、主要路線であれば一晩中走っている。一時間に数本しかなくなるのでちょっと不便ではあるが、それでもどんなに遅い時間でも普段使っているトラベルカード(定期券)で帰宅出来るので、安心して夜遊び出来るのだ。金曜にもなれば明け方3時や4時になっても、多くのナイトバスの始発点となるトラファルガースクウェアは無数の若者で溢れかえっている。

とはいえ、仕事でこの街に住んでいる今、もはやナイトバスにお世話になることもなくなってしまった。だから、もしも今、『英国で重宝しているものは何か?』と聞かれれば(別に誰も聞きたくはないか・・・)、BBC、FT、economistと答えてみたい。

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# by th4844 | 2005-10-12 07:40 | London, UK, Europe
2005年 10月 08日

ラブ・アクチュアリーとトニー・ブレア

英国を舞台にしたコメディで次々にヒットを飛ばしているワーキング・タイトルという映画制作会社がある。『フォー・ウェディング』(1994年)、『ミスタービーン』(1997年)、『ノッティングヒルの恋人』(1999年)、『ブリジット・ジョーンズの日記』(2001年)などがその代表作だが、これら4作品全てで演出や脚本を手がけたリチャード・カーティスが初めてメガホンを取ったのが、2003年のクリスマスシーズンに公開された『ラブ・アクチュアリー』。ご覧になった方も少なくないのではないかと思うが(特に女性・・・)、ワーキングタイトル作品の常連ヒュー・グラントを初め、英国を代表する錚々たる俳優・女優がずらりと勢揃いした豪華キャストで送る軽いタッチの、でも意外にハートウォーミングなラブコメだ。

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# by th4844 | 2005-10-08 08:06 | London, UK, Europe
2005年 09月 29日

花とおもちゃ

心暖まった、ささやかな自慢話を少しだけ・・・。

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# by th4844 | 2005-09-29 05:48 | Career
2005年 09月 26日

straight from the gut

先週は妻の出産に立ち会うために、木曜、金曜と会社を休んだ。来週以降も、完全な休暇という訳にはいかないものの、paternity leaveということで在宅勤務なり早退なりという形でかなり柔軟に対応してもらえることになっている。欧州の会社のヌルイ雰囲気が気に障る時も多々あるのだが、こういうことがあると何も文句は言えなくなる。

さて、今回は私も妻も実家からのお手伝い部隊の出動を要請していないため、夫婦二人で文字通り手探りの状態で子育てに突入した。しかも、出産直後の女性はあまり動くことが出来ないため、専業とはいかないまでも、もうしばらくの間は私が言わば兼業主夫状態で買い物・食事・洗濯をこなしていくことになっている。そんな状況なので、先週来このブログもすっかり親バカ日誌と化してしまっているのだが、当面の間はこの傾向が続いてしまいそうな気もする。

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# by th4844 | 2005-09-26 07:57 | Career
2005年 09月 24日

ひとりで、じわりとかみしめる

帰り道にネパール料理屋でtake awayしたカレーを、つい先程1人で食べ終えた。昨日の夜も1人で日本製のインスタントラーメンに卵を二個入れて食べた。普通、夜中に帰宅して、ひとりでこういう食事をするのは侘しいものだ。駒沢のワンルームのアパートに一人で住んでいた4年前を思い出す。でも、昨日も今日もすごく満ち足りた気持ちで一人の食事を楽しめた。

昨日のラーメンは美味かった。すっかり空っぽになっていた胃袋が満たされ始めると、水曜日の夜中にタクシーで家を出てから帰宅するまでのちょうど24時間、役立たずの自分なりにも何か出来ることがないかとそれなりに気持ちが張り詰めていたことに気付いた。そして、その緊張の糸がふっと途切れると、ひとりでに笑みがこぼれてしまった。思わず、誰もいない家で歓喜の声をあげる。『父親になった気持ちってどうよ?』と自分に問いかけてみる。同僚達に聞かされていた“誇らしい”という気持ちとは少し違った。まず嬉しい。そしてそれよりも感謝だ。父親になったというよりも、父親にしてもらったという感覚と言おうか、妻からとんでもないプレゼントをもらったような気持ちなのだ。この9ヶ月、身の回りの手伝いくらいはしたものの、基本的には私は傍観していただけだ。そして妻が19時間も分娩室で過ごしている間も、私はただ見守り、ワンパターンな声をかけ、そして最後に臍の緒を切らせてもらうだけだった。全部彼女が頑張ってくれたお陰。だから、今の時点では『オレの子供』と呼ぶのはおこがましい気持ちになる。ただ、これからは違う。これからは自分に出来ること、自分がやるべきことがもう少し増える。一日も早く『オレの子供だ』と胸を張って威張れるくらいに、いや、せめて妻に気後れすることなく『オレ達の子供』と言えるように、父親としての務めを出来る限り果たしていきたいと思う。

オレにどんなことが出来るかな。あの子がそのうちどんな言葉を発するようになるのかな、そしてどんな大人に育っていくのかな。あんな不細工な顔が、大きくなるにつれて少しはキリッとした顔に、あるいはひょっとするとイケメンに化けてしまったりするのかな。ふわふわと妄想を膨らませながら一人で食べた昨晩のラーメン、今晩のカレーは、侘しいどころかとても楽しかった。

明日の朝、妻と子供が退院する。

いよいよ3人の生活が始まる。
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# by th4844 | 2005-09-24 09:37 | Me, Family, Friends