2007年 02月 10日
前回のエントリに書いた通り、4年前にロンドンでの勤務がスタートした時の自分のスペックは平凡そのもので何一つ見るべきものはなかったのですが、幸いなことに、その後に社内外のクレディビリティを獲得していく上では非常に恵まれた環境に置かれていました。 More 2007年 01月 23日
このブログを書き始めた頃に、『私にとってのロンドン』というテーマで何回かに亘って自分の恥ずかしい過去をひっそりと晒していたのですが、そこでは2002年の暮れから今日までの現在進行形のロンドン生活の日々については触れていなかったので、帰国前の今、ちょうどいい機会なのでこの続きを書いてみようと思います。 More 2007年 01月 17日
年始からのイスタンブール旅行記の後編です。前回分は、妻に言わせると『ガイドブックみたい』というトーンでしたが、今回はもうちょっと一人称的な文章になりました。興奮するとついつい大袈裟になってしまう癖がありますが、さらっと読み流して頂ければと思います。 More 2007年 01月 16日
イスタンブールには3泊してきました。とはいえ、1歳の子を小さなベビーカーに監禁(!)しながらの移動なので、あまり無理せずに日中に6-8時間くらい外出するだけにして、あとは暖かいホテルの部屋で遊ばせたり、昼寝をさせたりしていました。意外に感じられるかもしれませんが、冬のイスタンブールは雪も降ったりする日があるくらい寒いので、子供を朝から晩まで外で連れまわすのはちょっとかわいそうなんです。ということで、今回は正味2日間くらいの滞在だったと思います。 More 2007年 01月 01日
『th4844って、なんか“衰亡史”好きだよね~(笑)』と、いつだったか妻に指摘されたことがありましたが、言われてみると確かに私の本棚には、歴史物、それも大英帝国衰亡史やローマ帝国衰亡史といった“衰亡史”というタイトルが目立ちます。こういう書物に惹かれる理由というのは、いくらでも挙げられるかと思いますが、私の場合には2つほどあります。 More 2006年 07月 22日
緯度の高い英国の夏は、陽射しこそ強いものの気温も湿度も大して高くならないので、日本や東南アジアと比べると、随分とカラっとしていて気持ちの良いものです。私の敬愛して止まない銀行時代の先輩は、初夏にロンドンに赴任してきたので、毎日爽やかな太陽と緑と風を楽しみながら、『オレはなんて素晴らしい国に来たんだ!』と感激していたくらいです。 そんな素晴らしい気候のため、私の知る限りでは、英国の一般家庭にはエアコンも常備されていませんし、電車もバスもタクシーも、みんなエアコンどころか扇風機すらついていないというのがデフォルトです。 More 2006年 07月 20日
昨年の総選挙で圧勝し(2001年ほどではありませんでしたが、それでも戦前の予想を裏切って意外なほどの完勝でした)、首相在任3期目に入っているブレアですが、昨年から『次回の総選挙は戦わない』と繰り返し発言しています。これは『次回総選挙のある2009年前半までには退陣する』という意味ですから、言葉通りに受け取れば彼はまだあと2-3年くらい首相でいるつもりのようです。イラク戦争対応ですっかり人気を失ってしまって以降、彼も巻き返しを図ってそれなりに頑張っているようですが、最近は閣僚の不祥事が相次いで地方選で惨敗したり、不正融資スキャンダルが発覚するなど(これは保守党にも似たようなことが発覚しているので相討ちです)、相変わらず政権浮揚のきっかけが掴めません。もうすっかりブレアに飽きてしまったメディアからは、もっと早い時期での引退まで勧告されています。 さすがにこうなってくると、ますます『次』についての憶測が熱を帯びてくるのですが、1年くらい前までは、『ブレア退陣=僚友のブラウン蔵相への禅譲』を意味していたのですが、最近は保守党の新しい顔キャメロン党首が浮動層の支持を伸ばしており、そもそも『いつ』よりも『誰に』首相が変わるのか、予断を許さなくなってきています。 今のところ両党ともに有力な対抗馬は見当たらないため、次期首相の座はこの2人に絞られたという雰囲気になっています。 ゴードン・ブラウン蔵相:ブレアとともに若い時から労働党の近代化主義者(モダナイザー)として頭角を現しました。43歳だった1994年の労働党党首選で有力視されていましたが、出馬表明をするかに見られた土壇場になって、ロンドン東部にあるGranitaというレストランでブレア(当時41歳)と2人で会食した際に、ブレア支持に回ることを決断しました。ブレアは『オレが首相になったら、経済政策は全て任せる』『必ずそう遠くないうちに党首(=与党の座にあれば首相)の座を譲る』といって説き伏せたと言われています。97年にブレア政権が誕生すると蔵相として、マーケット・フレンドリーな改革を矢継ぎ早に断行し、他方で財政出動と減税を織り交ぜつつ息の長い好況を保つなど、経済運営の手腕に対する評価は非常に高いです。ただ、最近はGranitaの密約から10年以上も経った今も禅譲の約束を果たさないブレアに痺れを切らし、ブレアの中道路線に否定的な党内の伝統的勢力(労組系または地方系議員)の力を借りて反対勢力を結集しているため、ブラウン政権が誕生した暁には、労働党は労組寄り・左寄りの大きな政府に先祖返りしてしまうのではないかという懸念も大きくなっています。 デビッド・キャメロン保守党党首:昨年の総選挙で惨敗したマイケル・ハワードが辞任した後の党首選を30代の若さで制しました。一言で言えば、富豪の家に生まれたおぼっちゃま。政策や路線に特に主義主張は見当たらないものの、その若さと持ち前の人懐っこい笑顔で『(すっかり精彩を欠き続けている)保守党も変わらなければ』と訴えたのが大衆受けしました。かつてブレアが“新しい労働党”“新しい英国”を唱えて保守党の伝統的な支持基盤を徐々に切り崩していったのと同じように、今度はキャメロンが保守党らしからぬ“人に優しい”政策を打ち出したりして、長らく労働党に擦り寄っていた中産階級の支持を挽回したりしています。 ただ、はじめは『首相は即刻退陣しろ』と威勢が良かったキャメロンでしたが、『思ったよりも相当しぶとく、そして何より自分と同じく“チャーム”を武器にする手強いブレアをこれ以上叩き続けるよりも、次を争う真のライバルであるブラウンを攻撃する方が得策である』とばかりに最近はブラウン叩きに血道を上げています。曰く、 『ブラウン蔵相は景気が減速するとマズイからといって、際限なく財政支出を増やし続けている。こんな経済成長はまやかしだ。ブラウンの放漫財政のツケを払うのはいったい誰か?』 『ブラウンの取り巻きは大きな政府の信奉者ばかりじゃないか。こんな人間が首相になったら、今までの公約なんてコロッと転換するに決まっているから、彼に改革を遣り通すことが出来るわけない』 などなど。確かに元々典型的な左派政治家であるブラウンの先祖帰りリスクというのは現実味を帯びており、私の周囲でも次は保守党政権を望む声が圧倒的に多数派を占めています(まあ、そもそも労働党支持のバンカーやヘッジファンドマネージャーというのも違和感がありますが・・・)。 ただ、『叩けばいいっていうものでもないだろう』と思わず言いたくなってしまったのが最近の所謂ウェストロージアン問題の再燃です。 More 2006年 07月 08日
今朝は、ふと思い立って7時頃から30分ほどかけて オフィスの近辺をあてもなく散歩してみました。 よく晴れた空には少しばかりの白い雲。 バッキンガム宮殿へとまっすぐに続く広い道の両脇には 背の高い緑の街路樹が並び、その下の砂利道には Tシャツ短パン姿でジョギングする人がちらほら見かけられます。 まだ車のほとんど見当たらないその大通りを南へ横切って セントジェームスパークに入ると、木々の葉に芝生の緑も加わるので、 視覚を通じていっそう涼やかな気分になります。 朝からベンチで寝転ぶ人、私のように少し早い朝の散歩を楽しむビジネスマン、 大陸欧州からの観光客と思しき家族連れなども目に入りますが、 まだこの時間だと人影はまばらです。 からっと乾いた心地よい風を時折顔に感じながら、公園内の小道を少し外れて 芝生の上をあっちこっちに蛇行しながら好き勝手に歩いているうちに、 久し振りに随分と晴れやかな気分になりました。 1年前の今日は、もっと暑かった気がします。 More 2006年 06月 22日
ある朝、いつもよりちょっと遅めの時間帯のBakerloo Line(地下鉄)の車内でのこと。読んでいた書類からふと目を上げると、数メートル先の座席に同年代らしき日本人ビジネスマンの姿が見えます。時間といい場所といい風貌といい、なんとなく金融関係の人だろうなと思って遠目に眺めていると、何やらどこかで見たような顔です。 More 2006年 06月 08日
ここのところ日本においてアクティビスト、ひいては“ファンド”と名のつくあらゆるものに対する目が厳しくなっていることは、こちらロンドンのマーケットでもそれなりの衝撃をもって受け止められている。無論私の勤務先も例外ではなく、先日ボードとHRがこの件に関して緊急会合を開き、今回の事件を他山の石とすべく、法令違反のような重大な事故を未然に防げるような内部統制をいかにして確立すべきかという点について、いろいろと話し合いが持たれたようだ。詳しいことはまだ一般社員には明らかにされていないのだが、各方面から漏れて来る話を総合すると、どうやら『法令遵守体制をここから更に強化しようとするならば、従前から実施している定期的なコンプライアンストレーニングのような直接的な措置のみでなく、社内の規律というかスタッフ一人一人の心構えといった精神的なものも含めて、社内の雰囲気を全般的にもう少しタイトな方向に誘導すべき』というような方向に議論が傾いてきているらしい。さらに社内取材を続けてみると、なんだか不可解・理不尽な類の話も多く、正直なところ少々気が滅入って来た。 たとえば・・・ < 前のページ次のページ >
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