2006年 09月 21日
週初から、超大型ヘッジファンドが5000億円を越える巨額の損失を出したというニュースが流れたので、業界内も俄かに騒然としております。第一報の時点で明らかになっている事実関係については、昨日のうちにこちらとこちらに見事に纏めて頂いておりますのでそちらを御覧頂くとして、私は個人的な感想などを中心に勝手なことを書き留めておきたいと思います。 More 2006年 08月 17日
しばらく更新をさぼっているうちに、いくつか目についたニュースもありました。そのうちの1つが、プライベートエクィティやヘッジファンドと同様に、ファンド・オブ・ファンズの上場も出てきたという話です。これは、ファンド・オブ・ファンズを運用している会社の上場ではなく、ファンド・オブ・ファンズの箱そのものの上場です。不動産会社が上場したのではなく、REITが上場されたのと同じですね。 こちらの報道によれば、GSAMの運用するGoldman Sachs Dynamic Opportunitiesというファンド・オブ・ファンズが先月ロンドン証券取引所に上場を果たし、このIPOで欧州の投資家を中心に500百万㌦前後を調達することに成功した模様です。過去にもこうした例はいくつかありましたが、今回はやはりゴールドマンがやった案件だったということで少し注目を集めたようです。 More 2006年 08月 15日
90年代から日本でも活躍していた米国の某社が、今般60億㌦規模のディストレスト投資のファンドを新たに立ち上げるようです。昨今のLBOブームのお陰で、この60億㌦という金額もIRR25%程度というターゲットリターンも、もはや特筆に価するものではありませんが、注目すべきはこのタイミングですね。 More 2006年 05月 21日
大手のファンドの多くがどこも安定志向で面白みに欠けるか既に新規投資の受付を停止(“一見さんお断り”)しているし、パンチの効いたユニークなファンドに投資するなら早い段階から『えいやっ』で投資しなければいけない。投資対象の選択肢が増え過ぎて以前よりも随分手間がかかるのに、その癖ヘッジファンドから上がってくる最終的なリターンはもはやビックリするほど高くはない。まだまだ政治家にもメディアにも嫌われてるし、果たして投資家としてはそれでもヘッジファンドへの投資をわざわざ続けたり増やしたりするメリットはあるのでしょうか? More 2006年 05月 19日
前回のエントリーの続きで、今回は投資家サイド、マネージャーサイド双方からの大量の新規参入によって、ヘッジファンド市場の景色がどう変わってきたのかについて考察してみたいと思います。 ヘッジファンドの世界はまだまだ発展途上なので、あらゆる側面から見て課題は尽きないのですが、ヘッジファンドに投資する側の視点から言うと、やはりここ数年における一番の関心は、何といってもそのパフォーマンスではないでしょうか。一言で言えば、2004年くらいから、ヘッジファンド投資の妙味が大きく低下してきたと言われています。 More 2006年 05月 18日
このブログへのアクセス数が急増しております。きっとharry_gさんのウォールストリート日記で改めてご紹介頂いたお陰ではないかと思います。毎度のことながら大変恐縮です。私はヘッジファンドへの投資を専業とするファンド・オブ・ファンズ運用会社に勤務していますので、ヘッジファンドのことをよく見聞きする立場にありますが、しかしインサイダーではありません。ただのメジャーリーグ通がメジャーリーガーとは全く違う生き物であるように、私に出来ることは外から見た様子を描写することくらいです。しかし、それほど深くなくとも広く業界全体を見渡すのが仕事ですから、今後も業界のトレンドなどについては少しはそれらしいことがお伝え出来るといいなと思っています。 さて、年初からのヘッジファンドのパフォーマンスを見ると、日本株ロング・ショートは昨年の反動もあってやや苦戦中ですが、残りの戦略は概ね快調なようです。弊社の投資対象ユニバースの中でも、昨年宣伝した通り、欧州株ロング・ショートは特に好調です!せっかく足許のパフォーマンスが落ち着いているので、目先の心配をしなくていいうちに(笑)、少し長い目でみたヘッジファンド投資の来し方と行く末、そしてそこで私の勤務先のようなファンド・オブ・ファンズが果たせる役割などについて、思うところを書いてみたいと思います。 More 2006年 03月 17日
最近は公私ともにいろいろと立て込んでいてすっかり更新が滞っていましたが、ようやくいくつかの案件が片付きつつあるので、今日は久々に投稿です。 さて、皆さん、昔はどこで服を買っていましたか?そして、最近はどこで服を買っていますか?20年くらい前なら、買い物に行くと言えばデパートやスーパーで済ませていた人も多かったのではないでしょうか。私の周辺でも、『服をどこで買ったか?』と聞かれれば、どこの製品なのかというよりも、それをダイエーで買ったのか東急百貨店で買ったのかそごうで買ったのかという質問として捉えていたような気がします。それに比べて、今では専門店を利用する人が格段に増えた気がします。アパレル大手の直営店舗も随分と増えましたよね。 More 2006年 02月 14日
『長期的に見れば、我々は皆死ぬ。ジョン・メイナード・ケインズ』とだけ書かれた哲学めいたページで始まるピッチブックを彼が初めて持ってきたのは、もう1年以上も前のことです。それから紆余曲折がありましたが、いよいよ友人が立ち上げたヘッジファンドが運用を開始しました。こういうご時世ですからヘッジファンドの設定自体は珍しいことではありませんが、彼の場合はその運用戦略がややユニークです。 一言で言うと、ライフポリシー(生命保険契約)の買い取りということになるのですが、例えばあるおじいさんが若い頃から掛け捨ての生命保険に加入しているが、70歳を過ぎた今でもピンピンしている。子供はとうに独立して孫も生まれ、自宅のモーゲージも完済してある。自分が死んでも奥さんには迷惑をかけないだけの貯金もあるし、もはや、これ以上保険を継続していくメリットも無い。そんな時、私の友人がこのお年寄りの保険を“時価で”買い取ってあげるというのが基本的な投資戦略です。私の友人は、保険契約を買い取った後に、お爺さんの代わりに掛け金を払い続ける代わりに、おじいさんが亡くなった時には、保険金を丸ごと受け取ります。そう、つまり私の友人はこの老人が『思ったよりも早く死んでくれる』と儲かるわけです。反対に、余命が3年くらいだと思っていたのに10年も生き長らえてしまうと、私の友人は予想外のコストを負担することになります。 More 2005年 12月 23日
クリスマス休暇シーズンでマーケットもだいぶ閑散としてきたようですが、今月はハイイールド債市場では注目のハーツの大型起債がありました。日本の事業債なら500億円あれば大型起債と言われるところですから、いかに懐の深い米国のハイイールド債市場といえど、今回の総額3,000億円近い起債はやはりそれなりの規模ということになります(規模でいえば今年2番目のサイズだそうです)。 レンタカー大手のハーツはフォードの虎の子とも言える優良子会社でしたが(ちなみにその昔はGM傘下だったようです・・・)、フォードが経営危機に瀕していることから、この9月に大手LBOファンド等の投資家連合へ総額150億ドルでの売却が発表されていたものです。この辺りのことはharry-gさんのウォールストリート日記やdiwaseさんのハーバード留学記に詳しいですが、両氏が書いていらっしゃる通り、やはりこの様な超大型のLBO案件が成立するのも、それを支えるだけのデットがついてこその話です。確かに、各種レポート等を読む限りではハーツのキャッシュフローの堅実さやLBOしたエクィティ投資家のスジの良さなどには広範な支持があったようですが、それでもやはりこれだけの規模の案件ですから、『本当にDe-lever出来るのか』という極めて真っ当な疑問を呈する向きも少なからずありました。格付け会社もやや厳し目の評価を下しています。ハーツの再建の可能性についてのデットマーケットの投資家のコンセンサスがどの辺りにあるのかを見極めるのみならず、2006年のクレジット市場の行方を占う上でも、今回の起債のプライストークがどうなるのか、大きな関心を持って本件を見守っていました。しかし、蓋を開けてみればそんな懸念はどこへやら。どうやらロードショーの段階からかなりの引き合いがあったようで、ローンチスプレッドもマーケティングレンジの下限での決定となりました。また、ほぼ同時期にローンチされたバンクローンも同様にかなりのOversubscriptionとなったようで、セカンダリーでのクォートも堅調に推移しています。 More 2005年 12月 09日
少し前のことですが、ロイターにこんな記事がありました。FSAが在英の主だったヘッジファンドマネージャーを招いて意見交換のための朝食会を開くことになっていて、しかも1万円相当の会費を徴収するということで、呼ばれた方のマネージャー達が『勝手に呼びつけておいて、しかもカネまで取るとはどういうことだ!』と怒っているという内容です。この記事自体は『1万円もする朝食会なのに、サーブされるのはクロワッサンなど簡単なもののみで、ベーコンエッグも出て来ないようだ』など、やや面白おかしく書かれ過ぎているきらいがありますが、確かにFSAがヘッジファンドマネージャーとこうした類の非公式の会合を頻繁に持っていることは良く知られています。 More < 前のページ次のページ >
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