2007年 04月 19日

一瞬の風になれ


私が日本に戻ってきたということで、大学の後輩たちが飲み会を開いてくれました。平日の夜だというのに、なかには東京以外からわざわざ無理して駆けつけてくれた奴もいて、なんだか嬉しかったです。

30歳を過ぎて、コールをかけてジョッキを一気飲みするのもどうかと思いましたが、たまに昔のメンバーで集まると、まるであの頃から今まではただ時計が止まっていただけなんだと錯覚するくらいに、昔と同じ話に笑い、同じボケと突込みが繰り返され、同じ人間が同じようにいじられ、そして同じように飲むんです。それがまた嬉しくて悪ノリしていくわけですが・・・。




さて、集まった後輩達から、『えっ?あれを読んでないんですか?』『神奈川の高校陸上の話ですよ』『そこに出てくる某強豪校の同期って、○彦(我々の後輩)らしいですよ』『一晩で3冊一気に読んで泣いちゃいましたよ』と激賞されたのが、この本です。参加していた先輩からの『じゃあ、それ今すぐお前ら買って来て、ここで朗読しろ』という厳しいご指示を受けて、遅刻して来ることになっていた後輩にデリバリーのオーダーが出たものの、結局彼は遅れすぎて本屋に寄って来ることが出来なかったので、その日にその本を拝むことはできませんでした。日曜になって近所を散歩している時に思い出して書店に寄ってみると、なんと店頭で大きく平積みになっているではないですか。一晩で読めるとは思いませんでしたが、とりあえず3冊纏めて買い求めてきました。

で、子供が寝静まってから、毎晩少しずつ読み進めていたんだんですが、いやー、良かったです。私は天邪鬼なので、人から感動の押し売りをされるとむしろ冷めて眺めてしまうところがあるんですが、この本にはグングン引き込まれていきました。作者が実際に県立高校の陸上部に密着取材をしていたそうで、ブカツで繰り広げられる人間模様、選手の精神状態、陸上の専門的な描写などなど、いずれもかなりリアルなので、自然と感情移入させられてしまいます。

先輩達と走る最後のリレーに駆ける思い。センスがあるがモチベーションにムラのある人と、モチベーションは人の3倍くらいあるのにセンスがイマイチ足りない自分というどうしようもないギャップへの苛立ち。ケガで走れない間にライバル達が走るのを眺めているだけの無念。常連の強豪校に立ち向かっていく気概(私の高校時代も、この本に出てくる鷲谷高校のモデルになっている学校に挑む毎日でした)。頭が真っ白になる失敗レース。自分でも恐ろしいほどに成長を実感出来る瞬間の歓喜(そんなこと競技人生において何回もあるものじゃないけど、だからこそ感動的なんです)。うーん、私の高校生活って本当にこんな感じだったんですよ。もちろん、こんなにカッコよくはなかったですけどね。思わず、妻に『これを読んでくれ。オレがいっぱい詰まってるから!』と、結局私も感動の押し売りをしていたのでした(笑)。
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by th4844 | 2007-04-19 23:37 | Me, Family, Friends


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