2006年 11月 21日

戻りました

結局3週間近く留守にしておりまして、週末にようやくロンドンに戻って参りました。恐らくバレバレだったんだとは思いますが、今回の行き先は日本でした。

ただ、外人の上司(こちらでは私が“外国人”なので、本当は非日本人の上司と言うべきですね)を二人も連れての出張でしたので、朝から晩までお世話がそれこそ大変で、なかなかプライベートの時間が取れそうもなかったので、今回は皆様へのご連絡を差し控えさせて頂いていた次第です。こちらのブログを御覧頂いている方もそうでない方も、ずいぶんたくさんの方に不義理を働いてしまい、大変心苦しく思っております。




さて、仕事の面ではいろいろと収穫も修羅場(?!)もあり、それなりに意味のある時間を過ごすことが出来たのですが、相手のあることでもありますので残念ながらこちらに書く訳にはいきません。ただ、全般的に感じたのは、『やはり東京の変化のスピードが速い』ということです。ほんの数年前までは、投資や融資は基本的になるべくリスクのないものをというのが機関投資家のスタンスであり、個人としての生き方もまた然りだったのではないでしょうか。ところが、少なくとも金融の世界に関して言えば、ここ数年の間に金融機関の投資先の選好についても、そしてそこで働くプロフェッショナルの生き方(端的に言えば就職・転職先)についても、Risk Appetiteが急速に増しているということです。勿論、最近の一部報道にもある通り、金融当局の意向を忖度するが故にヘッジファンド投資についてフリーズ状態を強いられている業態(地銀さんが代表的ですね・・・)もある訳ですが、逆に言えば、当局さえ了解してくれれば、まだまだヘッジファンド投資を積みます用意があり、しかもその投資先についてもかなり尖った内容のものやアグレッシブなものを検討している人達が多くて、5-6年前との違いに本当に驚かされます。個人の生き方についても、最近は、私のようなはぐれ者から見ても『えーっ?』とか『おおーっ!』と思わず声を上げてしまうくらいに劇的なステップを踏み出した人達が随分増えているように思います。そういった意味では、こちらのブログからもリンクさせて頂いていたハーバード留学記の岩瀬さんの新しいチャレンジというのも、非常に楽しみですね。ハーバード留学記の書籍版もいよいよ発売となったようで、私も東京滞在最終日に閉店間際の書店に駆け込んで買ってきました。実はまだこれからじっくり拝読させて頂こうと思っているのですが、さっと目を通した時に印象的だったのが、岩瀬さんが今回の新事業の立ち上げのスポンサーとなるお二方と出会われた時のお話です。ちなみにこれはブログ未収録の秘話ですから、皆さんも是非一読されては如何でしょうか。

さて、著名ブロガーと言えば、今回は東京で偶然にもNED-WLTさんにお目にかかる機会に恵まれました。お互い、たまたまこの時期に東京にいるということが判明したので、こちらから無理にお願いして急遽日曜日の夜に銀座でお会いすることになったのですが、これは私にとって非常に濃密な邂逅となりました。実は、かなり時間の経った今でもまだあの長い夜の語りについて消化し切れていないのですが、敢えて一言で表現してみると、NED-WLTさんは思ったよりもずっと近い存在である一方、思ったよりもずっと遠い存在でもありました。思ったよりも近い存在というのは、お互い違う業界に長く勤めているにも拘わらず、キャリアや人生の在り方に関して驚くほど同じような命題について思索を巡らせていらっしゃる方だということです。お話を伺いながら、『そう!そうなんですよ!』などと何度も何度も声を上げてしまうくらいに、NED-WLTさんが大事にしていらっしゃるもっと内面的なvalueについて、僭越ながら非常に共感を覚えたのでした。確かに、欧州の現地企業に勤務している、小さい子供がいる、同窓の出身である、といった外面的な共通項こそあるものの、それだけではない何かで繋がったような気がしました。或いは、新規性と進歩性を目指してWay Less Travelledを歩んで行くことと、Cutting Edgeなものにこだわるということとに秘められた思いがそれだけ似ているということなのでしょうか。他方で、思ったよりも遠いと感じてしまったのは、そういった似たようなことについてあれこれと考えそして悩んでいるものの、その実践という意味において、私はNED-WLTさんに随分と水を開けられてしまっているという点でした。これは行動力の問題というよりは、私がまだclearcutなgoal settingが出来ていないから、実際に動けていないということだと思います。『なんかやりたい』『漠然とこういうイメージはある』というだけの熱意はただの熱気に過ぎず、どんどん鍛えられていく熱い鉄には遠く及びません。まだまだ自分自身との対話が足りない私は、生き方という意味で未熟です。『一期一会』『今日はもう二度と会えないかもしれないというつもりで来ましたから、もう二度と会えないという前提で僕からのメッセージをお伝えします』と何度も繰り返すNED-WLTさんのお言葉の前に、私は『いやいや、また近いうちにロンドンかオランダで・・・』などと、無難な言葉を繰り返すだけだったのですが、後になって反芻してみるとNED-WLTさんは決して『もう会えない』とはおっしゃっていなかったんですね。もう会えないというつもりで人に会うということは、結果として、その出会いを非常に濃い体験にしてくれる訳で、あの夜を『濃密な邂逅だった』などと私が形容することが出来るのも、ひとえにNED-WLTさんのその一期一会という迫力の賜物だったように思います。これからは私ももっと出会いの場を大切にすることによって、多少なりとも強烈な印象を残せるような人間になりたいものです。NED-WLTさん、どうも有難うございました。

さらに、ブロガーといえば、とある方にも都内某所でランチをご馳走して頂きました。業界内での仕事については勿論のこと、父親の育児参加という点においても大いに刺激を頂いている非常に頼もしい先輩であります。おいしいとんかつをご馳走さまでした。公私ともども、引き続きどうぞ宜しくお願いします。

以上、生存報告を兼ねての取り敢えずのエントリーでした。
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by th4844 | 2006-11-21 03:54 | Career


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