Cutting Edge

cedge.exblog.jp
ブログトップ
2006年 02月 25日

視察記録

先日、父の同僚の送別会に呼ばれていたので、母とともに父の勤務先を初めて訪問した。今回退職されるのは父と同じ部門に所属するイタリア人の女性で、僕の誕生祝に玩具を買ってくれた人だ。頂いた玩具はずっと愛用させてもらっているので、是非一度きちんとお会いしてお礼を言っておきたかったし、父としてもこの機会を捉えて伸び伸びになっていた僕のお披露目を兼ねてしまおうということだったようだ。




母と2人で地下鉄に乗るのは初めてだったので、駅の階段の昇降や車内でのポジショニングなどが若干心配ではあったが、思ったよりもスムーズにオフィスにたどり着くことが出来た。久々にウェストエンドまで出てきた母は、何だか少しばかり感慨深かったようで、冷たい風が吹きすさぶのも物ともせずに街路での写真撮影に興じていた。

父のオフィスは大通りに面した古い造りのビルの2つのフロアを占有していて、最近改装されたばかりなのか、内装は建物の外観の与える重厚なイメージよりもこざっぱりとした感じである。会社の方の好意で我が家の“ベースキャンプ”としてミーティングルームを一部屋あてがわれたので、そこに僕の愛車と衣類などの入った鞄を置かせてもらってから、早速父に連れられてオフィス内を挨拶してまわった。

財務・法務・総務部門に始まり、リサーチ、マーケティング、データ管理等、それぞれの部門のデスクで父が同僚達に母と僕のことを紹介してくれたのだが、正直なところ一度にこんなに多くの人に会うのは初めてのことなので、不覚にもやや緊張してしまった。僕がいつものように無邪気に笑顔を振りまくことが出来なかったので両親はちょっと残念そうであったし、僕としてもそれは不本意なことであった。父の敬愛するというchief executive氏にもお目にかかって、いろいろと褒めてもらったのだが(母の手前もあってか、父のことも随分持ち上げてくれていた)、残念ながら僕の方からは上手に愛想を振りまくことが出来なかった。

自宅では会社のことについては何かと辛口な発言の多い父であるが、僕の見る限りでは意外と楽しそうにやっているようである。父と同年代である30歳前後のスタッフの比率が高そうなので、同僚というよりも友人のような関係を築いているようにも見て取れるし、各部門の担当役員はやや高齢なので、恐らくは日々の業務については若いスタッフにかなりのフリーハンドを与えているのではないだろうか。ちなみに、父のグループにはやたらと若い女性が多いのも気になったが、これは父の上司の嗜好だろうか。

一旦荷物を置いた部屋に戻って母から授乳してもらっていたのだが、暫くしてから父に促されてボードルームに移動した。いよいよ送別会が始まるようだ。送別会と言っても、会議室に集まって、送辞→乾杯→答辞→立食で歓談→自然解散という簡素なものだ。今日は、先程のchief executiveが一言挨拶をしていたのだが、どうやら今回退職するお姉さんは相当のお気に入りであったらしく、愛情と未練の織り交ざったような何とも言えぬ感情をどうにかスピーチという形に纏めようと苦心している様子が伺えた。

乾杯の後、色紙やプレゼントの贈呈があったので、僕からの気持ちということで、父から彼女にLa Maison du Chocolatのチョコレートを手渡してもらった。残念ながら、今日までお会いしたことがなかったので、彼女がどういう人なのかあまりよく存じ上げていなかったのだが、僕にぴったりの玩具を選んでくれたこと、抱き上げてもらった時の優しそうな笑顔、そして給与の一部を受け取らずにアフリカ向けのチャリティーへまわしていたというエピソードから察するに、きっと皆から好かれる存在であったんだろうと思う。

送別会の後、また少し部屋で休ませてもらってから、親子水入らずで近くの日本食レストランへ出掛けた。入口で愛車を取り上げられてしまったので、僕は椅子を並べただけの即席ベッドに押し込まれそうになる。さすがに、食事中そこでずっと大人しく横になっていろと言われても無理があるので、そこはしっかりと声を上げて抗議させてもらったところ、結局両親が交互に膝の上に乗せてくれることで落ち着いた。とはいえ、僕も公の場で騒ぐのはあまり好きな方ではないので、時々ジャンプさせてもらう以外は、なるべく静かに抱かれていた。また、メインディッシュがサーブされた時にはウェイトレスの女性が15分ほど相手をしてくれたので、僕の心身のストレスも少しは紛れた。母は妊娠前に何度か来たことのあるこのレストランがお気に入りだったので、久々に美味しい和食が堪能出来て嬉しそうにしていた。父は今朝から風邪気味で若干熱もあったらしく、珍しく食欲が無さそうだった。まあ、いつまで経ってもダイエットに取り組まないのだから、長い目で見ればこういう荒療治があった方が彼の健康にも良いのだろう。何より、父は母の接待が上手くいったことで十分満足そうな様子であった。

早いもので、僕が生まれてからこの日でちょうど5ヶ月。体の成長が平均的なペースよりも少し速い他、最近は腕や足の力がやけに強いということもよく言われる。両脇を抱き上げてもらってひたすら飛び跳ねるのが僕の一番のお気に入りなのだが、これを朝から晩までひたすら続けていることが、そうした筋力や筋持久力の発達を促しているのかもしれない。他方で、巷で成長のバロメータと捉えられている“寝返り”に関してはあまり興味がもてない。母が喜ぶので、何度かやってみせたことがあるが、どうも横に寝かされるポジションというのは好きになれないのだ。生意気な物言いかもしれないが、今はスムーズな寝返りよりも、自分の足で立って、そして歩くことの方がよほどイメージしやすいと感じている。あとは、あまり大きな声では言えないが、僕はどうも髪の発育が遅いようだ。寝床で頭を振って泣き喚くせいで後頭部が若干禿げ上がるというのは、僕の月齢の乳児にとってはごく普通のことらしいのだが、僕の場合は、より全般的に薄毛であることを認めざるを得ない。母も髪が生え揃うまでに随分時間がかかったと聞いているので、これも一過性のことであるとは思うが、当面の間は外を出歩く際には帽子が手放せそうもない。

d0011980_6194050.jpg

d0011980_827438.jpg

d0011980_8114357.jpg

[PR]

by th4844 | 2006-02-25 06:23 | Me, Family, Friends


<< カリスマバイヤーとスーパーセールス      日本語をきちんと書くことの難しさ >>